革ジャケットのカビは家庭では落ちない?料金比較でわかるおすすめ店

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革ジャンがかけられている画像

革ジャケットをクリーニングに出したいけれど──

料金はいくらが普通なの?

どのお店を選べば失敗しない?

カビがあると追加料金がかかるの?

こんな不安を感じていませんか?

革ジャケットは布製の洋服とはまったく性質が違い、水分・熱・洗剤に弱いため、クリーニング料金も幅が大きく、さらにお店によって仕上がりが驚くほど変わります。

「とりあえず安い店でいいか…」と選んでしまうと、色落ち・硬化・シミの悪化など、後悔につながるケースも少なくありません。

また、軽いカビから少し黒っぽいカビまで、カビの有無によって料金や必要な工程が大きく変わるため、初心者にとってはさらに判断が難しくなりがちです。

でも大丈夫です。

あなたの革ジャケットを“長く、美しく”保つために、必要な知識をこの記事ですべて完結できます。

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  1. 革ジャケットのクリーニングは“料金だけ”で選ぶと損をする理由
  2. 革ジャケットのクリーニング料金の相場
    1. 基本クリーニング料金の目安
    2. 追加料金が発生するケース
  3. 革ジャケットクリーニング、どこが安くて安心?おすすめ4社を徹底比較!
    1. リナビス|丁寧な仕上がり × 最高峰の修復技術
    2. カジタク|初心者に優しい安心サービス
    3. 美服パック|料金の安さと明確さが強み
    4. クリーニングモンスター|革のトラブル対応に強い
  4. タイプ別のおすすめサービスまとめ
  5. 絶対に失敗しない「クリーニング店の選び方」
    1. どこまでお願いしたいかを明確にする
    2. クリーニング工程や方法が明記されているか
    3. ブランド取扱実績をチェック
    4. 保証やアフターサービスがしっかりしているか
  6. 革ジャケットにカビが生えたらどうする?料金・種類を徹底解説
    1. 革ジャケットのカビ取り料金の目安
    2. 料金を左右する最大の要因:「カビの進行度」
    3. 注意点:追加で発生しやすいオプション費用
  7. トラブル発生!初心者ができる革ジャケットの緊急応急処置
    1. カビを見つけた時の応急処置
    2. 雨や水濡れ時の応急処置
    3. 油性・泥などの汚れを見つけた時の応急処置
  8. 自宅で完結!革ジャケット宅配クリーニングの依頼ステップ
  9. 革ジャケットを長持ちさせる保管方法
    1. 保管前の最終チェック(必須)
    2. ハンガーとカバーの選び方(型崩れ防止と通気性確保)
    3. 保管環境の整備(カビの徹底予防)
    4. 長期保管が難しい場合の選択肢
  10. まとめ

革ジャケットは布製の洋服と違って、水分・油分・熱・洗剤にとても弱いデリケートな素材です。

そのため、料金だけを見てお店を選ぶと…

  • 色が抜ける
  • 革が硬くなる
  • シミが浮き出る
  • 変なニオイが残る

といった失敗が起きやすいのが特徴です。

初心者の方には、「革を丸洗いできる専門工程があるか」「実績があるか」「追加料金が明確か」の3つを基準に選ぶことを強くおすすめします。

革ジャケットのクリーニング料金は、布製の洋服と比べて大きく幅があります。

一般的には 7,000〜15,000円、専門店だと 15,000〜30,000円 ほどですが「安い店を選べばいい」わけではありません。

むしろ、革の場合は“安い=危険”と考えておくほうが安全です。

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革ジャケットの料金は「素材の状態 × 工程数」で決まります。

革は布と違い、“一着ずつ状態を見て作業する”必要があるためです。

基本クリーニング料金の目安

革ジャケットのクリーニング料金は、布の服と違い、加工の種類・革の種類・手作業の工程数で大きく変わります。

まずは、どのクリーニング店でも共通している「基本クリーニング料金」が以下の表です。

お店の種類料金の目安特徴・ポイント
街の一般クリーニング店
(革対応店)
5,000〜8,800円比較的安い。機械洗浄が中心で、難しい革は断られることも。
大手宅配クリーニング
(革専門コースあり)
8,800〜16,500円革専用溶剤・手作業の洗いが多く、安定した品質になりやすい。
革専門クリーニング(修復も可能な店)10,000〜20,000円革の状態を見て最適な処置をする“職人系”。仕上がりが最も安定。

革ジャケットは「水に濡らす=致命傷」になりかねないため、布のように一括洗浄できず、手作業が多く工程が増えます。

例えるなら、布は洗濯機で洗える“綿のトートバッグ”で、革は職人が手作業でメンテする“本革の高級カバン”のようなイメージです。

追加料金が発生するケース

革ジャケットは素材や状態によって必要な作業が大きく変わるため、基本料金だけでは対応できないケースが多くあります。

カビ・色スレ・特殊素材などは専門的な処置が必要になり、その分だけ追加料金が発生します。

追加料金の仕組みを知っておくことで、見積もり段階で「思ったより高い…」を避けられ、失敗しないお店選びができるようになります。

追加料金が発生するケース追加料金の目安なぜ追加料金が必要?(初心者向け解説)
カビがある+2,000〜6,000円カビは革の内部まで入り込むため、除菌+乾燥+補色の追加工程が必要。
表面を拭くだけでは再発するため専門処置が必要。
色スレ・色落ち+3,000〜15,000円色補正(補色)が必要。車の傷補修のように色を調合し、
重ね塗りで整えるため手作業が多くなる。
革の乾燥・硬化+2,000〜5,000円オイル(油分)を戻す「保湿ケア」が必要。
油分が抜けた革を復活させる追加処置が入るため。
スエード・ヌバック(
起毛革)
基本料金+30〜50%起毛の再生・ブラッシング・色ムラ調整が必要で、通常革より工程が多い。
素材自体がデリケート。
ファー付き・ライナー付き+1,500〜5,000円ファーは革とは別の工程が必要。
乾燥も慎重に行うため、別素材としての追加作業が発生。
スタッズ・金具・装飾が多い+500〜3,000円保護テープを貼る・部分作業が必要。
傷や変色リスクがあるため手作業が増える。
ブランド料(高級ブランド)+1,000〜3,000円特殊革・繊細な加工のため、扱いにリスクがある。
職人が丁寧に扱う追加コストが発生。
破れ・ほつれ・ステッチ補修+3,000〜15,000円クリーニングではなく“修理”になるため、
ミシンや手縫いで補修作業が必要。
ムートン・ラム・エキゾチックなど難素材基本料金+30〜60%温度・水分・摩擦に超敏感な素材。
素材に合わせた乾燥・油分調整で工程が増える。
特殊な汚れ
(油・化粧品・ボールペンなど)
+1,000〜6,000円特殊溶剤や部分洗いが必要。
通常のクリーニングでは落ちないため、追加作業が必須。

革ジャケットのクリーニングって、料金やサービスが会社によってけっこう違います。

どの会社が自分の革ジャケットに合っているか迷う人も多いはず。

ここではおすすめ4社の料金と特徴をわかりやすくまとめて、選び方の参考にします。

サービス革ジャケット(革衣類)料金の目安強み/特徴注意ポイント
リナビス16,000円(税込)〜(皮革衣類コース)・熟練職人による手洗い
・修復・色補正が可能
・無料おせっかいサービス(シミ抜き、ほつれ補修など)あり
・送料が無料(通常)
・追加オプション(色補正など)は+料金(例:11,000円)
・革製品の納期がやや長め(熟練作業のため)
カジタク
(AEONグループ)
明確な「革衣類単品料金」は非公表だが、パック利用などで選ぶ人も多い。
例えば、保管付き10点パックで 15,950円(税込)
・宅配+最長9ヶ月保管付きパックあり
・再仕上げ(納品後の仕上がり不満時)の対応あり(無料等)
・革・合成皮革など、一部素材は取り扱い外になる可能性あり(パックによって対応が異なる)
・「プレミアムパック」など高品質コースは価格がかなり上がる
美服パックパック制がメイン(単品革衣類専用プランなし)
例として:- 7点パック:6,580円(税込) - 10点パック:8,780円(税込) - 15点パック:10,980円(税込))
保管あり(6ヵ月)10点:15,630円(税込)
・業界でも非常にリーズナブルな価格設定
・往復送料無料、8つの無料サービス(簡易シミ抜き、ボタン付けなど)あり
・革製品を専門にクリーニングするコースが明確に独立しているわけではない
・パック点数に対して「革ジャケット+他衣類」の混合で出す必要がある可能性がある
・加工(撥水・防カビなど)は1点ごとに追加費あり(550円/点など)
クリーニングモンスターパック制:5点 9,790円、10点 13,200円、15点 18,150円、20点 22,000円(すべて税込)・「不入流」という独自のシミ抜き技術を持ち、難しい汚れやシミにも対応可能
・パック数が多いほど1着あたり単価が下がる(コスパ高)
・無料オプションが豊富(再仕上げ、往復送料、シミ抜きなど)
・パック数前提の料金構造なので、1着だけ
・単品依頼には不利になる可能性あり
・初回は送料がかかる(その後は無料が多い)

リナビス|丁寧な仕上がり × 最高峰の修復技術

リナビスHPの画像
引用:リナビス公式サイト
リナビスの評価
  • 料金:中〜やや高
  • 品質:非常に高い
  • 得意:色補正・修復
  • 口コミ:仕上がり満足度が高い

リナビスの革クリーニングは、創業60年以上の老舗ならではの熟練職人が一点一点手作業で仕上げるのが最大の特徴です。

皮革製品専用のコースがあり、洗浄だけでなく、革に必要な油分を補給するトリートメントも工程に含まれるため、仕上がりがしなやかで長持ちすると評価されています。

また、利用者が多い長期無料保管サービスも利用できるため、衣替えのタイミングでカビ対策を兼ねて依頼するのに適しています。

カジタク|初心者に優しい安心サービス

カジタクHPの画像
引用:カジタク公式サイト
カジタクの評価
  • 料金:良心的
  • 品質:丁寧で安定
  • 得意:初めての宅配クリーニング
  • 口コミ:安心感で評価が高い

カジタクの革クリーニングは、大手イオングループが提供する宅配サービスで、安心感と手軽さが特徴です。

専門工場での熟練の職人による手洗いと、革の特性に合わせたトリートメント(栄養補給)を行うため、デリケートな革製品の風合いを損なうことなく汚れを落とします。

カビ取りや色補正といったオプションも提供しており、特にカビが生えてしまった衣類にも対応可能です。

また、料金体系が比較的シンプルでわかりやすく、自宅から一歩も出ずに依頼が完結する点も、忙しい利用者にとって大きなメリットと言えます。

仕上がりまでの日数は他社より長めになることがありますが、その分丁寧な仕上がりが期待できます。

美服パック|料金の安さと明確さが強み

美服パックHPの画像
引用:美服パック公式サイト
美服パックの評価
  • 料金:最安クラス
  • 品質:比較的高い
  • 得意:コスパ重視の革ケア
  • 口コミ:わかりやすい料金体系が好評

美服パックの革クリーニングは、革製品の専門知識を持つ熟練の職人が、一点一点手作業で丁寧に診断・洗浄を行う点が特徴です。

革の素材や状態に合わせた特殊な洗剤とトリートメントを使用し、色落ちや型崩れのリスクを抑えたきめ細やかなケアを実現しています。

洗浄後は、失われた油分や栄養を補給するオイルアップ(トリートメント)工程を徹底することで、革本来のしなやかさと美しい風合いを取り戻します。

特にデリケートなハイブランド品やヴィンテージ品の取り扱い実績も豊富で、安心感があります。

カビ取りや色補正(リカラー)といったオプションも充実しており、革の寿命を延ばすトータルメンテナンスを提供しています。

クリーニングモンスター|革のトラブル対応に強い

クリーニングモンスターHPの画像
引用:クリーニングモンスター公式サイト
クリーニングモンスターの評価
  • 料金:中〜高
  • 品質:特殊汚れやトラブルに強い
  • 得意:難しい革・特殊処理
  • 口コミ:仕上がりの再現性が高評価

クリーニングモンスターの革クリーニングは、特殊なシミ抜き技術や難しい汚れへの対応力が高く、他店で断られた革でも依頼できることが特徴です。

革専用の洗浄・補修工程を備えており、複数点まとめてのクリーニングにも適しています。

料金はパック制で分かりやすく、コストを抑えつつ高品質な仕上がりを期待できます。

全国宅配に対応しており、仕上がり品は丁寧に梱包されて届けられます。

仕上がりの丁寧さと技術力の高さから、汚れやシミに悩む革ユーザーに特におすすめのサービスです。

以下に、4社(リナビス・カジタク・美服パック・クリーニングモンスター)を「利用者のタイプ別」に分けて、それぞれの おすすめサービス(強み・向いている人) を詳しくまとめました。

サービス名料金の安さ仕上がりの品質保管サービス仕上がりスピード革専門技術初心者でも安心色補正、修復力
リナビス
カジタク
美服パック
クリーニングモンスター

比較表で見たように、各サービスにはそれぞれ強みと弱みがあります。

あなた「何を最も重視するか」というニーズに合わせて、最適な業者を選びましょう。

タイプベストな店
失敗したくない・品質重視リナビス
コスパ重視・費用を抑えたい美服パック
“早く返してほしい”スピード重視カジタク
断られるような革・汚れ問題クリーニングモンスター
色落ち・傷・スレを元に戻したいリナビス
大量にまとめて出したい美服パック or クリーニングモンスター
シーズン後に預けたいカジタク or 美服パック

革ジャケットのクリーニングで失敗しないためには、料金だけで選ぶのではなく、サービスの中身や信頼性をしっかり確認することが大切です。

ここでは初心者でも分かるように、ポイントを詳しく解説します。

どこまでお願いしたいかを明確にする

革ジャケットのクリーニングには、軽い汚れ落としだけの簡易コースから、色補正やカビ取り、ほつれ直しまで含むフルコースまでさまざまです。

自分の革ジャケットがどの状態か、どのくらいキレイにしたいかを事前に考えておくことで、無駄な追加料金や仕上がりの不満を避けられます。

例えるなら、洋服を洗濯するだけなのか、それともリフォームまで頼むのかを決めておくイメージです。

クリーニング工程や方法が明記されているか

公式サイトやパンフレットで、どのような工程で革を洗浄するのか、色補正やトリートメントはどう行うのかを確認しましょう。

工程が明確に書かれているお店は、仕上がりの予測が立てやすく、トラブルが起きにくい傾向があります。

「手洗い」「スエード専用」「色補正対応」など、具体的なワードがあるかチェックすると安心です。

ブランド取扱実績をチェック

高級ブランドや特殊な革素材を扱った実績があるかも重要です。

ブランド革は普通の革よりデリケートで、取り扱い経験が少ない店だと、色落ちや型崩れのリスクが高まります。

公式サイトにビフォー・アフター写真やブランド名の掲載があるかも参考になります。

保証やアフターサービスがしっかりしているか

仕上がりに不満があった場合の再仕上げや返金対応、破損時の保証があるか確認しておきましょう。

保証があるお店は、万が一のトラブルにも安心です。

特に革ジャケットは高額な場合が多いため、保証の有無で安心感が大きく変わります。

革ジャケットにカビが生えると、放置すると革の色落ちや型崩れ、劣化の原因になります。

どの程度のカビかによってクリーニング料金や処理方法も変わり、初心者には判断が難しいことも多いです。

そこで、カビの種類や料金の目安、さらに自宅でできる応急処置まで、わかりやすく丁寧に解説します。

革ジャケットのカビ取り料金の目安

革ジャケットのカビ取りは、通常のクリーニングに追加される特殊オプションであり、その料金はカビの進行度と依頼する業者の技術レベルによって大きく変動します。

費用項目料金相場(目安)費用の補足
基本クリーニング料金5,000円〜15,000円業者や革の素材(牛革、羊革など)、着丈(ジャケットかコートか)によって変動します。
カビ取りオプション料金3,000円〜10,000円カビの軽重度や業者の方針によって変動する追加料金です。
合計(トータル)8,000円〜25,000円程度これに撥水加工やリカラー(色補正)などのオプションを追加するとさらに高くなります。

料金を左右する最大の要因:「カビの進行度」

カビ取りオプションの料金は、カビの進行度合いによって細かく設定されていることが多く、以下の3段階で費用が変わると考えてください。

軽度のカビ:表面的なカビ汚れ

軽度のカビの写真

軽度のカビとは、革ジャケットの表面にごくわずかに白い粉状の斑点がポツポツと付着している状態を指します。

これは主にカビの胞子が表面に定着したばかりの段階であり、革の繊維内部まで菌糸(カビの根)が深く侵食していないと判断されます。

このような表面的なカビ汚れであれば、自宅で乾いた布やブラシを使って優しく払い落とすといった応急処置が可能ですが、プロのクリーニングでは、専用の洗剤を用いた丁寧な表面洗浄と、通常の殺菌処理を行うことで、革を傷めずにカビの発生源を取り除きます。

軽度のカビの作業内容と料金の目安
  • 作業内容: 表面のカビ胞子の除去、専用洗剤での洗浄、通常の殺菌処理。
  • 料金目安: 3,000円〜5,000円程度(オプション料金として)

中度のカビ:広範囲なカビや臭いがある場合

中度のカビの写真

中度のカビとは、単に革の表面に白い斑点が点在しているだけでなく、カビが広範囲にわたって見受けられる状態や、ジャケット全体からカビ特有の強い臭いが感じられる状態を指します。

この段階になると、カビの根(菌糸)が革の裏地や縫い目、さらには革の繊維内部にまで深く侵食している可能性が非常に高くなります。

そのため、自宅で表面を拭き取っただけでは根本的な解決には至らず、すぐに再発してしまう危険性があります。

このような状態では、徹底したカビ除去洗浄に加え、目に見えない菌まで死滅させるためのオゾン処理やガス殺菌といった特殊な殺菌工程が不可欠となります。

安全かつ確実にカビを根絶し、ジャケットを衛生的な状態に戻すためには、必ず皮革製品の専門知識と設備を持つクリーニング業者に依頼するべき段階です。

中度のカビの作業内容と料金の目安
  • 作業内容: 徹底的なカビ除去洗浄に加え、オゾン処理やガス殺菌といった、内部の菌を死滅させるための特殊な殺菌工程が加わります。
  • 料金目安: 5,000円〜8,000円程度(オプション料金として)

重度のカビ:革の変色を伴う場合(最も高額)

重度のカビの写真

重度のカビが革ジャケットに発生した場合、それは単なる表面的な汚れを超え、革の繊維内部にまでカビの根(菌糸)が深く侵食している状態を指します。

この段階に至ると、カビの出す色素や酵素によって革自体が化学的に変化し、元の色とは異なる黒ずみや青緑色、あるいは濃いシミとして変色を伴うようになります。

そのため、専門業者でのクリーニング作業は、通常の洗浄や殺菌処理だけでは完了しません。

変色した部分の元の色を取り戻すためには、まず徹底的な殺菌処理を行いカビ菌を根絶した上で、カビによって抜けてしまった色を入れ直す「リカラー(色補正)」という高度な工程が必須となります。

したがって、基本のクリーニング料金とカビ取りオプション料金に加え、このリカラー料金が加算されることになり、結果として提示される費用は最も高額になりますが、大切なジャケットを諦めずに元の美しい状態に近づけるための専門的な処置となります。

重度のカビの作業内容と料金の目安
  • 作業内容: 殺菌処理に加え、カビによって変色した部分の色を抜く作業や、その後**リカラー(色補正)**が必要となるケースが多くなります。
  • 料金目安: 8,000円〜10,000円(カビ取りオプション)に加え、**リカラーオプション(10,000円~)**が必要になることがあります。

注意点:追加で発生しやすいオプション費用

カビが生えた場合、単にカビを取るだけでなく、以下のオプションが推奨されたり、必須になったりすることが多いため、予算を組む際は考慮が必要です。

追加オプションなぜ必要か料金相場(目安)
リカラー(色補正)カビによる変色や脱色を元に戻すために、その部分に色を入れ直す作業。
重度のカビでは必須になることが多いです。
10,000円〜15,000円
消臭加工カビ菌が原因で発生したしつこい臭いを除去するために、
追加の消臭処理を施す場合があります。
1,000円〜3,000円

革ジャケットはデリケートなため、知識がない状態での自己判断はリスクを伴います。

「悪化を防ぐ」ことを最優先にした応急処置を実践しましょう。

カビを見つけた時の応急処置

カビを発見したら、まずは他の衣類にカビが移らないように、風通しの良い場所に隔離することが第一歩です。

革ジャケットにカビを見つけたら、悪化を防ぐための迅速な行動が重要です。

まず、他の衣類から隔離し、乾いた柔らかい布やブラシで表面のカビを優しく払い落とします。

この時、水気は厳禁です。

次に、エタノールを少量含ませた布で目立たない部分をテストしてから軽く拭き、殺菌の応急処置を行います。

その後、風通しの良い日陰で十分に陰干しし、湿気を飛ばしてください。

ドライヤーや濡れタオルは使わず、内部の菌糸根絶は速やかに専門業者へ依頼しましょう。

OK行動(応急処置)NG行動(絶対に避けるべきこと)
【隔離・除去】
乾いた布や、洋服用の柔らかい馬毛ブラシなどで、表面の白いカビを優しく払い落とす。
強く擦らないように注意。
【濡れた布やウェットティッシュで拭く】
水気はカビの栄養源です。水分を与えると、カビがさらに奥へと根を張る原因になります。
【乾燥】
カビを払い落とした後、風通しの良い日陰で陰干しし、湿気を飛ばす。
【天日干しやドライヤーで乾燥させる】
急激な乾燥は、革の縮み、硬化、ひび割れ、激しい色あせの原因となります。
【殺菌(テスト後)】
消毒用エタノール(アルコール)を清潔な布に少量染み込ませ、
目立たない場所でテストしてから、表面を軽く叩くように拭く。
【家庭用洗剤や漂白剤を使う】
色落ち、シミ、革の硬化といった致命的なダメージを与えます。特に漂白剤は革の繊維を破壊します。

雨や水濡れ時の応急処置

革ジャケットが雨や水に濡れてしまった際の応急処置のポイントは、「水気を迅速に吸収し、自然乾燥させる」ことです。

まず、乾いた清潔なタオルや布で、濡れた部分をゴシゴシ擦らず、叩くように優しく水気を吸い取ります。

水がついた革ジャンを拭き取る写真

その後、型崩れや縮みを防ぐため、肩のラインに合った厚みのあるハンガーにかけて、風通しの良い日陰で時間をかけて自然乾燥させます。

乾燥を急ぐあまり、ドライヤーの熱風やストーブの近くに置くのは厳禁です。

完全に乾いたことを確認したら、革が乾燥して硬くなるのを防ぐため、レザー用クリームを少量薄く塗って失われた油分を補給し、メンテナンスを完了させましょう。

OK行動(応急処置)NG行動(絶対に避けるべきこと)
【水気の吸収】
乾いた清潔なタオルや布で、叩くように優しく水気を吸い取る。
強く擦るとシミが広がる原因になります。
【ストーブやヒーターのそばに置く】
急激な熱は革を硬化させ、パリパリの状態(カチカチ)にしてしまいます。
【乾燥】
型崩れを防ぐため、肩に合った厚みのあるハンガーにかけ、
風通しの良い日陰で自然乾燥させる。
【濡れたまま放置する】
シミが定着したり、カビの発生を促したりします。すぐに水分を取り除くことが最優先です。
【保護】
完全に乾いた後、レザー用クリームを少量だけ薄く塗って、失われた油分を補給する。
【乾燥不十分な状態でクリームを塗る】
内部に水分が閉じ込められ、カビの発生リスクを高めます。

油性・泥などの汚れを見つけた時の応急処置

革ジャケットに油性や泥などの汚れを見つけた際の応急処置のポイントは、「汚れを広げず、無理に除去しようとしないこと」です。

泥汚れの場合は、完全に乾くまで触らず、乾燥後に柔らかいブラシで土の成分を優しく払い落とします。

油汚れの場合は、ティッシュペーパーなどで表面の余分な油分を軽く押さえるように吸い取るにとどめ、決して擦らないように注意してください。

一般的な家庭用洗剤や強力な溶剤の使用は、革の色落ちやシミの定着、繊維の破壊を招くため厳禁です。

これらの汚れはプロの特殊なシミ抜き技術を必要とすることが多いため、応急処置後は速やかに専門業者へ相談するのが最も安全な対応です。

OK行動(応急処置)NG行動(絶対に避けるべきこと)
【泥汚れ】
完全に乾くまで待ち、乾いた後でブラシで優しく土の成分を払い落とす。
【濡れた状態の泥汚れを擦る】
汚れが革の奥深くまで浸透し、シミが定着してしまいます。
【油汚れ】
ティッシュペーパーなどで、表面の油分を優しく吸い取る。
その後、プロに依頼する。
【ティッシュや布でゴシゴシ擦る】
油を広げたり、摩擦で革の表面を傷つけたりする原因になります。
【最終手段】
クリーニング店に持ち込む前に、レザー用の消しゴムでシミの部分を軽く擦ってみる。
【ベンジンやシンナーなどの強力な溶剤を使う】
染料が溶け出し、その部分だけ白く色落ちする原因となります。

革ジャケットの宅配クリーニングは、重い荷物を運ぶ手間がなく、自宅にいながら専門的なケアを受けられる便利なサービスです。

革ジャケット宅配クリーニングの依頼ステップ
  • STEP1
    依頼と事前相談【即日】

    Webサイトでサービスを選定し、申し込みを完了させる。

    カビやシミについて事前に写真で相談する(推奨)。

  • STEP2
    梱包と集荷【2〜3日後】

    梱包キットが到着したら、ポケットの中身を確認し、ジャケットを丁寧に梱包する。

    指定日時に集荷を依頼し、発送する。

  • STEP3
    検品と本見積もり【発送後 3〜7日】

    業者からのメールやマイページで、検品結果と最終的な料金(本見積もり)を確認する。

  • STEP4
    作業開始【承認後】

    提示された料金に納得したら、作業開始を承認する。

    料金を支払う(前払いの場合)。

  • STEP5
    返却と確認【1ヶ月〜2ヶ月後】

    クリーニングが完了したジャケットを受け取る。

    すぐにビニールカバーを外し、仕上がりを確認する。

革製品のクリーニングは、デリケートな素材のため時間をかけて慎重に行われます。

特にカビ取りやリカラーを伴う場合、仕上がりまで3週間〜2ヶ月程度かかることが一般的です。

着用したい時期から逆算して、早めに依頼することが重要です。

革ジャケットの寿命は、着用時のお手入れと同じくらい、保管方法によって決まります。

特に日本のように湿度の高い環境では、カビ対策型崩れ対策が重要です。

保管前の最終チェック(必須)

革ジャケットをクローゼットにしまう前に、必ず以下の準備を行ってください。

保管前の最終チェック(必須)
  • 徹底したクリーニング: シーズン終了後、汗や皮脂汚れを完全に除去するため、必ず革専門のクリーニングに出す。
  • トリートメント(栄養補給): 乾燥によるひび割れや硬化を防ぐため、レザー用クリームを少量、薄く均一に塗布し、油分を補給する。
  • 完璧な乾燥: 湿気を完全に飛ばすため、風通しの良い日陰で数日間陰干しし、水分をゼロの状態にしてからクローゼットにしまう。

保管前には、まず革専門クリーニングで汗や汚れを完全に除去することが必須です。

その後、ひび割れを防ぐためにレザー用クリームで栄養を補給し、最後にカビ対策として風通しの良い日陰で湿気を完全に飛ばしてからクローゼットにしまいましょう。

ハンガーとカバーの選び方(型崩れ防止と通気性確保)

革ジャケットは重さがあるため、ハンガー選びを間違えると肩に不自然な跡(ハンガー痕)がつき、修正が困難な型崩れを起こします。

また、カバー選びはカビ発生を左右する重要ポイントです。

項目適切な選択詳細な理由
形状肩幅に合った幅広タイプ
(ジャケットハンガー)
革ジャンの重さを分散させ、肩から襟にかけての自然なカーブを維持します。
特に、ライダースのように肩パッドがないデザインは、肩に食い込みやすい細いハンガーだとシワや型崩れが不可避です。
素材木製(特にブナ材)
または 厚みのある樹脂製
木製は適度な重さと吸湿性を持ち、クローゼット内の湿気を多少吸収する効果もあります。
樹脂製も、肩の厚みがしっかりあるものを選びましょう。
NG行動細い針金ハンガー
クリーニング店の細いプラスチックハンガー
革の重さに耐えきれず、肩先が尖るような「ハンガー焼け」や「肩落ち」の原因となります。
これらは一度できると元に戻すのが困難です。

肩先に厚みがあり、ジャケットの肩幅より少しだけ短い(または同じ)サイズのハンガーを選ぶのが理想的です。

保管環境の整備(カビの徹底予防)

カビの胞子は常に空気中に存在しています。

カビが発生する条件は「湿度」「温度」「栄養(汚れ)」ですが、クリーニングと乾燥で栄養源は取り除けるため、残る「湿度」のコントロールが保管環境整備の最重要課題となります。

保管環境の整備のポイント
  • ゆとりを持たせる: ジャケットと他の衣類の間を数センチ開け、空気が流れるスペースを確保し、湿気がこもるのを防ぐ。
  • 定期的な換気: 天気の良い乾燥した日には、クローゼットの扉を開け放ち、溜まった湿気を入れ替える。
  • 除湿剤の多点配置: クローゼットの上下に除湿剤を置き、全体的な湿度を下げる(水が溜まったらすぐに交換する)。
  • 床からの湿気対策: クローゼットの床にすのこや除湿シートを敷き、下部からの湿気吸い上げを防ぐ。
  • 防虫剤の直接接触回避: 防虫剤を使用する際は、成分による変色・シミを防ぐため、革ジャケット本体やカバーに直接触れないように設置する。
  • シンプルな環境維持: 香りの強い消臭剤や芳香剤を避け、シンプルな湿度管理を心がける。

革ジャケットをカビから守るには、クローゼット内の湿度管理と通気性の確保が最も重要です。

衣類同士の間隔を空けて空気が流れるスペースを作り、週に一度は扉を開けて換気を行いましょう。

また、湿気がこもりやすい上下に除湿剤を配置し、床にはすのこや除湿シートを活用して湿度を徹底的に下げてください。

防虫剤は革に直接触れないよう注意し、湿気や汚れの元を断つことが長期保管の成功の鍵となります。

長期保管が難しい場合の選択肢

「自宅のクローゼットの湿度管理に自信がない」

「革ジャン以外にも冬物が多くて収納スペースがない」

といったお悩みを持つ方に最適なのが、クリーニング業者が提供する「保管サービス」です。

多くの宅配クリーニング業者は、適切な温度・湿度管理がされた専用の環境で、次のシーズンまで衣類を預かってくれるサービスを提供しています。

カビの心配を一切せずに保管できる、最も安心できる方法です。

保管サービスのメリットと特徴
  • 最適な温湿度管理
  • 防虫・防塵対策
  • クリーニングとセットで依頼可能
  • 収納スペースの節約

革ジャケットは布製の服とは違い、デリケートな素材です。

水や洗剤に弱く、扱いを間違えると色落ちやシワ、硬化などのトラブルが起きやすいため、各クリーニングサービスの比較を事前に確認することが重要です。

この記事では、初心者の方でも安心して革ジャケットをクリーニングに出せるように、料金相場やおすすめ業者、注意点、さらにカビ対策まで幅広く解説しました。

革ジャケットのクリーニング料金は、一般的に 7,000〜15,000円程度 が相場です。革専門のクリーニング店や高級修復店では 15,000〜30,000円以上 になることもあります。

また、カビが発生した場合は状態によって料金が異なり、軽度で5,000円〜、重度で20,000円以上かかるケースもあります。

安心して革ジャケットを預けるためには、料金だけでなく、革専門の洗浄・保湿・色補正工程があるかブランド実績やトラブル対応の実績があるかを確認することが大切です。

宅配クリーニングを利用すると自宅から出すだけで安心して依頼でき、初心者でも失敗しにくくなります。

また、クリーニング後の保管方法や日常のお手入れも押さえておくと、革ジャケットを長く美しく着用できます。

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